SNSを見ていると、美容に関する情報が大量に流れてきます。
「これは髪に良い」
「これは絶対にやってはいけない」
「この成分は危険」
「この方法なら髪は傷まない」
ところが、いろいろな美容師や美容室の発信を見ていると、それぞれが違うことを言っています。
時には、まったく逆のことを双方が断定的に主張していることさえあります。
なぜこんなことになるのでしょう。
医学や化学などの世界では、誰かが何かを発見したからといって、それだけで直ちに共通見解になるわけではありません。
論文として発表され、専門家による査読や追試、他の研究との比較などを経て、少しずつ知見が積み重なっていきます。もちろん科学にも間違いや見解の変化はありますが、「誰が言ったか」ではなく「何を根拠に言えるのか」を検証する仕組みがあります。
一方、美容業界で流通している情報のすべてが、そのような過程を経ているわけではありません。
「うちではこうなった」
「長年やってきてそう感じる」
「この薬剤を使ったら結果が良かった」
そうした経験則が、いつの間にか「だからこれは正しい」と一般化されていることも少なくないように思います。
極端に言えば、「自分たちがそう思ったから、そうなのだ」という話です。
私自身、SNSや美容室のホームページなどで目にする美容情報の中には、賛同できないものがかなりあります。
もちろん経験には価値があります。私も美容師としての経験から判断することは多々あります。
ただ、経験からそう考えていることと、科学的に確認されていることは同じではありません。
Suzeのブログでも私自身の見解を書くことがありますが、それを万能な正解だとは考えていません。
美容情報を見るときに大切なのは、断定の強さではなく、その根拠がどこにあるのか。
「誰かが言っていた」より、「なぜそう言えるのか」。
情報が多すぎる時代だからこそ、その違いを意識して美容情報を見る必要があると思っています。
