40代、50代、60代の髪を扱うとき、若い髪とは違った難しさがあります。
単純に「髪が細くなった」「傷みやすくなった」というだけではありません。
根元はボリュームが出ないのに毛先は広がる。
表面にはうねりがあるのに、内側は比較的まっすぐ。
白髪と黒髪が混在し、さらにカラーを繰り返した部分と新しく伸びた髪では状態も違う。
一人の髪の中に、相反する条件が同時に存在することが多くなります。
そのため中高年の髪では、何か一つの特殊な技術を使えば解決する、というほど単純ではありません。
例えば「毛量が多いから減らす」と考えても、減らしてよい場所と、ボリュームを保つために残すべき場所があります。
「うねるから抑える」と考えても、抑えるべき部分と、逆に立ち上がりを残したい部分があります。
白髪染めでも、白髪、黒髪、新生部、既染部をすべて同じ髪として扱うわけにはいきません。
重要なのは、髪全体を一つの状態として見るのではなく、どこにどんな問題があるのかを細かく分けて考えることです。
そして、どこを切るかだけでなく「どこを切らないか」。
何をするかだけでなく「何をしないか」。
この判断には、中高年の髪を実際に数多く扱ってきた経験が大きく影響します。
40代・50代・60代の髪に必要なのは、派手な特殊技術というより、細毛、うねり、ボリューム、白髪、過去の施術履歴など、複数の条件を同時に見ながら施術を組み立てる技術と知識、そして経験だとSuzeでは考えています。
