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ナチュラル米カラーを試してみたレビュー

ナチュラル米カラーは、ヘアマニキュアやカラートリートメントに使われる染料を基に、アルカリの力で髪の表面よりもやや深い層に色を吸着させる染毛剤で、ナチュラルブラウンを基調とした自然な仕上がりが特徴です。暖色と寒色の2色から選べ、暖色は地毛との調和と色持ちが良く、寒色は色持ちがやや短いものの、白髪が目立ちにくくなじむ効果が期待され、白髪ぼかし的な使い方に適している可能性があります。

米カラーの最大のメリットは、ジアミン染料を使用していない点と、頭皮に直接塗布できる点です。ヘアマニキュアでは根元までの染色が難しいのに対し、米カラーは顔周りの生え際や白髪をしっかりカバーできることが大きな特徴です。このため、特別な塗布技術が不要で扱いやすい設計となっています。また、脱色を行わずに地毛の色を保ちながら染める仕組みは、地毛の色を重視するユーザーに適しています。

しかし、注意が必要な点もいくつかあります。米カラーのpH値は10~10.5と高めで、髪や頭皮への負担が懸念されます。このpH値は美肌効果で知られるアルカリ性温泉と同程度ですが、頭皮のpH(4.5~6)から大きく外れるため、敏感肌の方には刺激を感じる場合があるため慎重な使用が必要です。また、pH10程度のアルカリはごく弱い脱色作用を持つため、髪質によっては地毛の明るさがわずかに変化する可能性もあります。さらに、色持ちはヘアマニキュアに劣り、頻繁な全体染めが必要になる場合があります。染毛剤全般に言えることですが、落ちる色素と残る色素が存在するため、色補正が難しく、全体を繰り返し染めることで色の濁りや沈みが生じる可能性がある点も課題です。

ヘアマニキュアは、塗布技術がしっかりしている場合、色持ちや髪・頭皮への負担の軽減という点で総合的に優れています。しかし、顔周りの生え際や白髪など、ヘアマニキュアが不得意とする箇所に関しては、米カラーの頭皮塗布が可能な特性が適しています。そのため、米カラーはヘアマニキュアの補完的な役割を果たす染毛剤として、用途に応じては効果的と言えます。

補足として、米カラーの名称の由来とも言える成分「米粉」は製品に大きな割合で配合されていますが、この成分が「米粉でなければならない」という必然性を感じにくいのが正直なところです。私の解釈では、これは製品のイメージづくりのための役割を果たしている成分であると考えています。

髪の構造とパーマの影響:髪が乾くとパーマが弱まる訳

パーマをかけた髪が乾くと、カールが弱まることがあります。これは、髪のキューティクルとコルテックスという層の関係によって起こります。

髪の構造:キューティクル、コルテックス、メデュラ

1本の髪は3つの部分で構成されています。外側のキューティクル(表層)は、髪を保護し、艶やハリを保つ層です。中間部のコルテックス(髪の芯や強さを決める部分)は、パーマが作用する部分で、カールが作られます。中心部のメデュラ(髄質)は、髪の柔らかさに影響します。

キューティクル(表層)
キューティクルは外的ダメージから髪を守りますが、強すぎるとパーマの効果が抑えられることがあります。髪が濡れるとキューティクルが開き、カールが出やすくなりますが、乾くと閉じて硬化し、パーマが弱まる傾向があります。

コルテックス(中間部)
コルテックスは髪の強さや弾力性を決める部分で、ここにパーマが作用します。コルテックスが多いとカールがしっかり作られますが、キューティクルが厚かったり強すぎると、カールが抑え込まれることがあります。

キューティクルの影響を弱めるリスク

パーマをかける際、美容師はキューティクルとコルテックスのバランスを考慮しながら薬剤やロッドを選びます。場合によっては、パーマを引き出すためにキューティクルの強さを弱める必要があります。しかし、キューティクルを弱めると艶やハリが失われ、髪がパサつくリスクが高まります。特に、キューティクルが厚く、コルテックスが少ない髪質では、パーマがかかりにくく、かかっても髪が乾くとキューティクルによってパーマが強く抑えられるので、極端な場合はパーマ施術自体が難しくなることもあります。このため、慎重な判断が必要です。

まとめ

白髪染め世代の女性が艶やボリュームを求める場合、パーマが適しているか慎重に検討することが重要です。自然なボリュームを生かしたスタイルや流し方も考慮しましょう。Suzeでは、パーマに頼らず、自然なボリュームを引き出すカット技術が進化しています。髪質に合った施術を選び、髪の健康を守りながら美しいスタイルを実現しましょう。

ヘアマニキュアの色持ち:新たな視点と進化

ヘアマニキュアは、かつて「色持ちが悪い」というイメージがありました。しかし、近年では製品の進化や施術技術の向上により、その常識が覆されつつあります。

ヘアマニキュアの2つのタイプ:
ヘアマニキュアには、大きく分けて2つのタイプがあります。

・旧タイプ:
30年前からほとんど変わっていない市販品に多く見られるタイプです。髪の浅い部分に優しく吸着し、ツヤやハリを与えます。透明ヘアマニキュアが流行した時代の製品で、髪の質感改善の効果もありました。

・新タイプ:
染まりが大幅に改善された新しいタイプです。色持ちと発色が格段に向上しましたが、ツヤやハリは控えめです。Suzeでは、この新タイプを採用し、より美しく、長持ちするヘアマニキュアを提供しています。

色選びのポイント:
ヘアマニキュアの色は、赤、青、黄、黒といった基本色で構成されています。それぞれの色の持続性が異なるため、希望の色と、その色がどのくらい長く楽しめるのかを考慮することが大切です。

髪質とヘアマニキュアの関係:
・ヘアカラー履歴のある髪:
ヘアカラーで髪の構造が変化しているため、ヘアマニキュアの定着が難しく、色持ちが悪くなる傾向があります。

・髪質改善(酸熱)トリートメントを施した髪:
ヘアマニキュアが特に効果的です。通常のヘアカラーでは酸熱トリートメント後の髪の退色が課題となりますが、ヘアマニキュアを使用すると、この問題がほとんど気になりません。

ヘアマニキュアの意外なメリット:
・自然な仕上がり:染まった部分と生え際の境目がぼやけやすく、自然な仕上がりが期待できます。
・白髪との調和:あえて色落ちしやすい色を選ぶことで、生えてくる白髪とも自然になじみ、美しい髪色を保てます。

へマニキュアに精通した美容師の施術で、ヘアマニキュアをもっと楽しむ:
最も重要なのは、誰が色を選び、誰が施術するかです。ヘアマニキュアに精通した美容師が髪質や希望を考慮して適切な色を選び、技術を駆使して塗布することで、効果を最大限に引き出せます。

結論:
ヘアマニキュアの色持ちは、製品の進化や使用方法の工夫、そして専門家による適切な選択と施術により大きく改善され、ヘアカラーから切り替えて色持ちが良くなったと感じる人も少なくありません。これは、特性を理解し、適切に活用した結果と言えるでしょう。

パラフェニレンジアミンの安全性について

パラフェニレンジアミン(PPD)は、ヘアカラー製品などで広く使用されている成分です。その一方で、アレルギー反応や発がん性のリスクについて懸念の声も上がっています。ここでは、PPDの使用におけるリスク評価と安全対策について科学的な観点から解説します。

PPDとは?
PPDは、鮮やかで長持ちする色を実現するためにヘアダイ製品に使用される化学物質です。アレルギー反応の報告はありますが、適切な使用と管理によりそのリスクを最小限に抑えることができます。

人体への影響評価:
物質の人体への影響を評価する際、「種類」「濃度」「接触時間」が重要です。PPDの場合、その化学的性質、製品中の含有量、髪への塗布時間が安全性評価の鍵となります。これらを適切に管理することでリスクを大幅に減らせます。

発がん性に関する科学的証拠:
国際がん研究機関(IARC)は、PPDを「ヒトに対する発がん性が分類できない(Group 3)」としています。これは、現時点でのデータ不足を意味します。Group 3にはカフェインやナイロンなど日常的な物質も含まれており、必ずしも危険性が高いわけではありません。

情報の信頼性:
ジアミンをまるで毒物のように扱う情報が見られますが、そうした主張の多くは科学的根拠が不十分です。信頼できる情報源や専門家の見解を確認し、過度な不安を抱かないよう注意が必要です。

美容室でのPPD取り扱い:
美容室で使用されるPPD含有製品には、濃度に厳しい規定があります。これは従業員と顧客の安全を守るために重要です。また、接触時間を守ることで過剰暴露のリスクを避けています。

アレルギーのある人への注意:
PPDアレルギーのある人は使用を避けるべきです。接触性皮膚炎や他の深刻な反応を引き起こす可能性があるためです。

まとめ:
長年の使用データと研究があるにもかかわらず、美容業界で特定の健康問題が増加したという証拠はありません。仮にPPDに健康被害の可能性があるとしても、そのリスクは非常に小さいと考えられます。毎日PPDに触れる美容師でさえ特定の病気の発生が確認されていないことから、一般消費者が過度に心配する必要はありません。

PPDの安全性は、種類、濃度、接触時間の適切な管理で高められます。製品の使用説明に従い、必要な予防措置を取ることで、ヘアカラー製品を安心してお使いいただけます。科学的な事実に基づいて判断することが重要です。

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●ノンジアミンカラーの限界

ジアミンアレルギーがあっても美容師として輝ける – Suzeでのヘアデザインの可能性

ジアミンアレルギーを持つ美容師の皆様へ

ジアミンアレルギーで美容師を辞めることを考えていませんか?その前に、Suze美容室でのキャリア継続の可能性をご紹介します。私たちは、美容師の本質的な価値がヘアデザインを通じてお客様に満足を提供することだと信じています。

  1. ヘアデザインが仕事の中心 :
    Suzeでは、ジアミンを使用するかどうかに関わらず、美しいヘアデザインを創造し、お客様を満足させることが最も重要です。あなたの創造性と技術が、ここで最大限に発揮できます。
  2. 当サロンには、ジアミンを避けたいお客様も多く来店されます。Suzeでは、ジアミンを扱わないことは大きなハンデではありません。ジアミンを使用しないヘアデザインの需要は高く、あなたの技術を存分に活かせる環境があります。
  3. 多様なテクニックの活用:
    カット、スタイリング、ジアミンを含まない製品を使用したカラーリングなど、多様なテクニックを駆使してヘアデザインを行えます。これらの技術を磨くことで、より幅広い顧客ニーズに応えられます。
  4. ジアミンアレルギーのお客様へのサポート:
    同じ経験を持つ美容師として、ジアミンアレルギーのお客様に安心感を提供できます。あなたの知識と経験は、特別な価値となります。
  5. チーム内での重要な役割:
    ジアミンを使用しないヘアデザインのスペシャリストとして、チーム内で独自の位置を確立できます。あなたの専門性が、サロン全体のサービスの幅を広げます。
  6. キャリア継続と成長の機会:
    Suzeでは、ジアミンアレルギーがあっても、美容師としてのキャリアを継続し、成長できます。新しいテクニックの習得や、顧客満足度の向上にチャレンジできる環境があります。
  7. 次のステップ:
    ジアミンアレルギーで美容師を辞める前に、以下のアクションをお勧めします: • 詳細情報のお問い合わせ • 職場見学の申し込み(実際のヘアデザイン作業をご覧いただけます) • 採用に関する個別相談

注意:Suzeはジアミン配合製品を扱わない美容室ではありません。そのため、アレルギーの程度によっては対応が難しい場合があります。例えば、美容室の空気中に含まれるジアミン成分に反応するほど強いアレルギーをお持ちの方には、Suzeでの勤務をお勧めできません。

ジアミンアレルギーがあっても、Suzeならあなたのヘアデザインの才能を存分に発揮できます。当サロンで、創造性を活かしながら、美容師としての新たな可能性を見つけませんか?

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ジアミンアレルギーで美容師を辞める前に、ぜひSuzeでの可能性をお確かめください。あなたのヘアデザインスキルが、多くのお客様に喜びをもたらします。個別相談や職場体験の機会をご検討ください。

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ジアミンアレルギーでも明るい髪色を実現する方法

ジアミンアレルギーがあると、明るい髪色を諦めざるを得ないわけではありません。適切な方法を選べば、アレルギーがある方でも安全に明るい髪色を楽しむことが可能です。今回は、その具体的な方法をご紹介します。

ヘアカラーの基本的な仕組み
髪の色は、元々髪に含まれる天然の色素と、染毛剤の色が組み合わさって決まります。通常のヘアカラーは脱色と染色を同時に行いますが、パラフェニレンジアミンは染色過程で使用されます。ジアミンを避けるためには、脱色のみで色を変える方法を選ぶと良いのです。

髪色を明るくすることの重要性
髪を明るくすることは、単に色を変えるだけではありません。ヘアスタイルに立体感や束感を出すなど、特定のヘアスタイルを作り上げる上で不可欠な要素です。そのため、ジアミンアレルギーがあっても、安全に髪を明るくする方法を知ることは大切です。

脱色のみでの髪色変更
脱色の程度は調整可能です。美容師の技術が重要になりますが、軽度の脱色だけでも髪色は明るくなります。

色味の調整
脱色後、ヘアマニキュアやヘナを使って色味を加えることで、さらに理想の色調に近づけることができます。例えば、軽く脱色した後にピンク系のヘアマニキュアを用いれば、柔らかなピンクブラウンを楽しむことができます。

ジアミンアレルギー対応の白髪染め技術
当サロンでは、ジアミンアレルギーのお客様向けの白髪染めを目的とした技術として、グラデーションカラー、ウィービング等の各種ハイライトとヘアマニキュアやヘナを組み合わせた施術を提供しています。この方法なら、ジアミンを完全に避けつつ、白髪もカバーし、立体感のある魅力的な髪色を実現できます。

白髪を活かす新しい方法
白髪とハイライトの組み合わせのみで、白髪ぼかしや、白髪を馴染ませたり、活かしたりすることも時代にマッチした方法として好評です。

これらの方法を活用すれば、ジアミンアレルギーを持つ方でも、明るく魅力的な髪色を手に入れることができます。ただし、ハイライト技術にはダメージもつきものです。大人の女性のヘアスタイルを作る際、髪を傷めるリスクと得られるメリットのバランスを考慮することは重要です。

髪のべたつき、乾かない、ぺちゃんこ、引っ掛かり:シャンプーの影響を考える

多くの人が悩む髪のべたつき、乾かない、ぺちゃんこ、引っかかる問題。これらの原因は、意外にも日々使用しているシャンプーにあるかもしれません。現代のシャンプー製品には、使用感向上を目的とした過剰なコーティング剤が含まれています。これらは洗髪時や乾燥後の手触りを改善し、髪のまとまりを良くする効果がありますが、同時に重大な問題を引き起こす可能性があります。

最も重要な点は、これらのコーティング剤が毎回リセットされるわけではなく、徐々に蓄積されることです。この蓄積が様々な髪の問題を引き起こす原因となっています:

1. べたつく髪:コーティング剤の蓄積により、髪表面がべたつき不快感を生みます。
2. 乾かない髪:過剰なコーティングが濡れたような髪の質感を生み、乾燥時間が長くなります。
3. ぺちゃんこな髪:コーティング剤の重みで髪がぺちゃんこになり、ボリュームが出にくくなります。
4. 引っかかる髪:コーティング剤の蓄積により、髪同士が引っかかりやすくなります。

これらの問題は、特にキューティクルが豊富な元々はツルツルサラサラの髪質の人に顕著に現れます。コーティング剤はキューティクルに吸着しやすいため、本来それが必要ない人に特に影響が出やすいのです。

シャンプーの本来の目的は「洗う」ことですが、多くの製品がコンディション調整にも焦点を当てています。しかし、コンディショニングはコンディショナーやトリートメントの役割であり、シャンプーに過度な期待をすることで問題が生じるのです。

多くの場合、理想的な髪の状態は、根元が軽くふんわりとしており、中間から毛先にかけては適度なしっとり感があることです。これを実現するためには、さっぱりと洗い上げるシャンプーと、適度にしっとりとしたコンディショナーを適切に使用することが重要です。

問題解決には:
1. コーティング剤の少ないさっぱりとしたシャンプーを選ぶ
2. コンディショナーは毛先を中心に使用し、根元には付けない
3. 髪の部位に応じたケアを心がける(根元はさっぱり、毛先はしっとり)

洗う際の指どおりをよくするために、シャンプー剤には最低限のコーティング剤が必要ですが、過剰で髪に蓄積されやすいコーティング剤が配合された製品を避けることで、日々の髪の悩みを解消し、美しい髪を長く保つことができるのです。

地毛の色を活かして白髪を染める:茶色くならない方法

多くの方が地毛の色を活かしながら白髪を染めたいと願っていますが、従来の方法ではすぐに茶色に変色してしまうという問題があります。この記事では、その対策となる方法を詳しく探求します。

アルカリタイプヘアカラーの問題点:
アルカリタイプのヘアカラー剤は、脱色と染色の工程が不可欠です。脱色は髪の天然色素を取り除くため、一度変化した髪色は永続的にその状態が保たれます。しかし、染めた色は時間と共に退色し、たとえ地毛と同じ色で染めても、一度でも脱色された髪は徐々に明るく変化してしまいます。脱色を抑えつつ染料を多く含む染毛剤を使用しても、脱色や退色はゼロではなく、完全には明るくなることを防ぐことは困難です。

根本的な解決策:脱色を伴わない染め方
地毛の色を保持するためには、脱色を伴わない染め方が必要です。このアプローチとして、ヘアマニキュアとヘナが効果的です。これらは髪のごく浅い層に色素を吸着させるので、地毛の色を大きく変えることなく白髪をカバーします。白髪がそれほど多くない場合には特に有効であり、多くの施術例がこれを証明しています。

 白髪が多い場合の色選び:
白髪が多い場合、年配の方々においては、そもそも元の地毛の黒髪の色が違和感を与えることが多いため、地毛の黒髪の色にこだわるメリットは少なくなります。適度に明るい色の方が自然で魅力的に見えることが多いです。

見落としてはいけないポイント:髪の艶
髪の色を選ぶ際には、色の鮮やかさだけでなく、艶も非常に重要な要素です。艶とは、光の反射や光沢を意味し、髪の健康と美しさを象徴します。例えば、塗料で金色や銀色を再現する際には、基本の三原色(赤、青、黄)に加えて、パール顔料やラメを混ぜて光を反射させる必要があります。これらの素材による光の反射があって初めて金色や銀色という色が成立するのです。

髪においても、艶が加わることで色が一層魅力的に映ります。髪の艶は、豊富で整ったキューティクルが光を反射することで髪は健康的に輝きます。そのため、髪の本来の色を活かした染め方では、光がきれいに反射する整ったキューティクルを損なわない方法を選ぶことが重要です。

結論
地毛の髪色を生かすためには、脱色と傷みを伴わないヘアマニキュアまたはヘナの使用を推奨します。これにより、自然な地毛の髪色を長く保ちながら、魅力的な外見を維持することができます。

コンプレックスを隠そうとする髪型が与える印象

中高年女性のお客様が多いSuzeでは、額のしわを隠すために前髪を作りたいと望むお客様が多くいらっしゃいます。しかし、この方法は常に有効なわけではなく、場合によっては前髪で額を隠すことで、ほうれい線や口元のしわが強調され、かえって老けた印象を与えることがあります。おでこを隠すことで、他の部分がより目立ってしまうのです。

見せたくない部分がある場合、それを隠すよりも、むしろ多くの部分を見せて視線を分散させるほうが、効果的で美しく見せることができる場合が多いです。例えば、世界中の高齢女性が最終的に選ぶおなじみの髪型には、そのヒントが隠されています。このスタイルは前髪を上げ、トップにボリュームを持たせ、耳を出して顔全体を見せるものです。

一見すると老けた髪型に見えるかもしれませんが、実際にはこのスタイルが多くの高齢女性を若々しく、美しく見せる効果が証明されています。隠すのではなく、堂々と見せることで全体のバランスを取り、美しさを引き立てることが重要なのです。

美容室でのヘアスタイル選択では、時に「保守的な美人」と「おしゃれな不美人」の究極の選択が求められることがあります。これはお客様の個性や価値観に左右される部分も大きいですが、多くの中高年女性にとって「保守的な美人」を選ぶことが、清潔感と魅力を感じさせるスタイルにつながることが多いです。シンプルかつ洗練されたスタイルは、自然な美しさを引き出し、自信を持って生きる力を与えるのです。

もちろん、「オシャレな美人」を目指しますが、中高年の方にとってはそうではない選択を避けられない場合もあります。何かを隠すと、隠れていない何かが、隠す前よりも目立つようになるのが物事の道理です。隠した物と出てくるもののバランスを正しく見積もることが重要です。ほうれい線や口元のしわよりもおでこのしわの方が本人は気になることが多い傾向にあります。客観的な視線によりバランスを取ることで、自然な美しさを引き出し、全体の調和を保つことができるのです。

ヘアカラーの色素レベルでの選択とその重要性

ヘアカラーのリタッチや全体染めを成功させるためには、どの程度の脱色をするのかということに加えて、異なる色素の特性を理解し、適切な色を選択することが非常に重要です。色素の落ちやすさを考慮した色選びは、色の持続性と髪の健康を維持する上で重要な役割を果たします。

色素の特性とその選び方
ヘアカラーやヘアマニキュアに使用される色素は、プリンターインクと同様に基本的な色である青、赤、黄、黒から構成されています。これらの基本色の中でも、同じ色名であっても使用される染料の種類には多様性があり、それぞれ異なる色調や特性を持ちます。例えば、赤色を出すために複数の異なる染料が使用される場合があり、これによって得られる赤色の深みや鮮やかさが異なります。これらの色素は固有の特性を持ち、分子のサイズや髪への浸透深度が異なります。表面に留まる色素や分子量が小さい色素は、比較的早く髪から抜け落ちる傾向にあります。一方、深く浸透する色素や髪の内部で分子量が大きくなる色素は、色持ちが良く持続性が高いです。これらの特性を理解し、目的に応じた色の配合を選ぶことで、退色後も適切な色合いを維持することが可能です。持続する色素とそうでない色素を区別することが、長期間にわたり美しいヘアカラーを楽しむための鍵です。

リタッチと全体染めでの色素選び
リタッチを行う際は、根元の伸びに合わせて既存のカラーと調和する色素を選択します。この工程では、髪全体の色との調和だけでなく、色持ちのバランスも考慮する必要があります。根元がやがて毛先になることを意識し、全体的なカラーバランスを保つことが重要です。

全体染めを行う際には、色持ちが良い色素を基本にし、早く色落ちする色素を適切に補う配合が効果的です。全体染めには特に大きなリスクが伴うため、色の選択を非常に慎重に行います。得られる色の美しさと、その過程で髪の健康に与える影響のバランスを考慮し、パーマや髪質改善トリートメントなどの他の髪の処理を行う予定がある場合は、全体染めのタイミングを慎重に決定することが重要です。

色素レベルでの適切な配合の色選択は、リタッチを中心としたカラー習慣を成功に導くための鍵であり、長期にわたって髪の美しさを保持するためには不可欠です。